2016-11-09ハロルド・アーレン-ソングブック〜It's A Only Paper Moon [ジャズ]
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このようにアーレンの楽曲を改めて見なければ知り得なかったこともあります。ここにいうペーパームーンとは写真の背景のことだといいます。
写真器、カメラが家庭に普及していなかった1900年代初め頃、幸せな恋人や家族との記念撮影の背景に使われたはりぼての三日月がペーパームーン（図上）。いわば幸せの象徴であって、それもささやかな庶民的な記念写真として。
歌詞は僕を信じれば二人は幸せになれるというもの。その庶民感覚にアメリカ大衆は郷愁と共感を感じたのかもしれません。
因にO. ピーターソンがプレイズ・ハロルド・アーレンで取上げた曲を記して終わりたいと思います。
1.As Long as I Live,2.I Gotta Right to Sing the Blues,3.Come Rain or Come Shine,4.Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive,5.Between the Devil and the Deep Sea,6.I've Got the World on a String,7.It's Only a Paper Moon,8.That Old Black Magic,9.Let's Fall in Love,10.Stormy Weather,11.Blues in the Night,12.Over the Rainbow
当日告知
本日11月9日（水）神戸Always、平野達也(P)+宗竹正浩(B)Duo、Open:19:00/Start:19:30〜、21:00〜、mc:￥2.000- http://always-kobe.net/archives/789
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平野達也、平野達也トリオ今後の予定
11月25日（金）京都、祇園、KeyStone 「平野達也ソロジャズピアノの夜、Vol.9」21:30〜、22:30〜 テーブルチャージ¥1.000-mc:チップ制
12月7日（水）非公開演奏会
12月11日（日）非公開演奏会
12月17日（土）なんば、B-Roxy、20:00〜,21:30〜 P.平野達也+Vo.ki-ku、
12月22日（木）非公開演奏会、芦屋市、詳細未定
http://www.b-roxy.com/ ※mc:￥2.000-
12月23日（金・祝） 京都・四条、シルバーウィングス、クリスマスライブ（仮）15:00〜
12月30日（金）神戸Always、Tp.横尾昌二郎+平野達也トリオP.平野達也、B.岸政彦、D.弦牧潔、 19:30〜、21:00〜 http://always-kobe.net/ mc:未定
2017年1月6日(金)八戸ノ里、蓄音機、P.平野達也、B.岸政彦、D.弦牧潔、19:30〜、21:00〜 mc:¥2.000-
2016-11-08ハロルド・アーレン-ソングブック〜Come Rain or Come Shine [ジャズ]
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「降っても晴れても」と訳されるこの曲、Maj.に始まりminorに終わる。普通の32小節構成なのにそんな意匠を持ちます。頭と最後だけでなく、中身も程よく遠隔調へ行くところも魅力的な感覚だと思います。
それがころころ変る空模様を模写しているのかどうかはこじつけになりそうなところですが、定型小節数にブルースフィーリングやMajor,minor織り交ぜたキーチェンジを含む、その中身に惹かれたからこそ多くのミュージシャン（演奏）が取上げたのでしょう。 私が思い起こすのはビル・エヴァンスとウィントン・ケリー、それとゴキゲンなJMのものです（「モーニン」収録）。
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平野達也、平野達也トリオ今後の予定
11月9日（水）神戸Always、平野達也(P)+宗竹正浩(B)Duo、Open:19:00/Start:19:30〜、21:00〜、mc:￥2.000- http://always-kobe.net/archives/789
11月25日（金）京都、祇園、KeyStone 「平野達也ソロジャズピアノの夜、Vol.9」21:30〜、22:30〜 テーブルチャージ¥1.000-mc:チップ制
12月7日（水）非公開演奏会
12月11日（日）非公開演奏会
12月17日（土）なんば、B-Roxy、20:00〜,21:30〜 P.平野達也+Vo.ki-ku、
12月22日（木）非公開演奏会、芦屋市、詳細未定
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12月23日（金・祝） 京都・四条、シルバーウィングス、クリスマスライブ（仮）15:00〜
12月30日（金）神戸Always、Tp.横尾昌二郎+平野達也トリオP.平野達也、B.岸政彦、D.弦牧潔、 19:30〜、21:00〜 http://always-kobe.net/ mc:未定
2017年1月6日(金)八戸ノ里、蓄音機、P.平野達也、B.岸政彦、D.弦牧潔、19:30〜、21:00〜 mc:¥2.000-
2016-11-07ハロルド・アーレン-ソングブック〜Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive(1944) [ジャズ]
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Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive(1944)、ハイフンで区切られたこの題名、アクセンチュエイト ザ ポッシブルと読みます。歌詞を読んでみましたが今一つよく分かりません。
どうもJ.マーサーがとある神父の説教の言葉に着想を得たようです。You got to Accentchuate the positive and eliminate the negative.前向きを強調すれば、後ろ向きは駆除される・・・といったところでしょうか。この言葉を彼はカラフルなフレーズ（響きの金言？）と言ったといいます （''Wow,that's a colorful phrase!''） 。
P.マッカートニーが2012年に「Kisses on the Bottom」でカバーしているのには驚きました。
私はビング・クロスビーとアンドリューシスターズのものが良いと思いました。古きアメリカのエンタテイメントの香りがして。しかしこれはあくまで個人的な思いです。
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平野達也、平野達也トリオ今後の予定
11月9日（水）神戸Always、平野達也(P)+宗竹正浩(B)Duo、Open:19:00/Start:19:30〜、21:00〜、mc:￥2.000- http://always-kobe.net/archives/789
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12月7日（水）非公開演奏会
12月11日（日）非公開演奏会
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12月22日（木）非公開演奏会、芦屋市、詳細未定
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12月23日（金・祝） 京都・四条、シルバーウィングス、クリスマスライブ（仮）15:00〜
12月30日（金）神戸Always、Tp.横尾昌二郎+平野達也トリオP.平野達也、B.岸政彦、D.弦牧潔、 19:30〜、21:00〜 http://always-kobe.net/ mc:未定
2017年1月6日(金)八戸ノ里、蓄音機、P.平野達也、B.岸政彦、D.弦牧潔、19:30〜、21:00〜 mc:¥2.000-
2016-11-06ハロルド・アーレン-ソングブック〜That Old Black Magic [ジャズ]
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A:16,B:16,C:16,D:24 全72小節という構成を持つ曲。それ故か演奏では余り取上げられない曲かと。メロディーの単調さが原因かとも思います。F.シナトラのものも曲がよく理解できますが、グレンミラーの男声コーラスのものは聴き易くしっとりとしていて新鮮な耳ざわりのように感じます。もちろんエラ、カーメン、サラ・ヴォーンの録音はしっかりとあります。演奏では少ないながらも大分後の方のハービーハンコック3やベニー・カーターが取上げています。
That old black magic has in its spell.That old magic that you weave so well.で始まる歌詞は、恋の魅力を黒魔術にたとえたものかと。お馴染みジョニー・マーサーの作詞によります(1942)。戦中のこの作品、珍しいところではM.モンローがお色気たっぷりに歌っているものも一興かと思います。
Version of Glenn Miller 〜 https://www.youtube.com/watch?v=SJcHVzvfMBA
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平野達也、平野達也トリオ今後の予定
11月9日（水）神戸Always、平野達也(P)+宗竹正浩(B)Duo、Open:19:00/Start:19:30〜、21:00〜、mc:￥2.000- http://always-kobe.net/archives/789
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12月7日（水）非公開演奏会
12月11日（日）非公開演奏会
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2016-11-05ハロルド・アーレン-ソングブック〜ブルース・イン・ザ・ナイト [ジャズ]
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こんな曲までハロルド・アーレンの曲かと思わせられる一曲。どこかのジャズメンの作ったリフだとばかり思っていました。41年の同名映画の主題歌。それ以上のことは分かりません。ただハロルド・アーレンという人は素材を手早く料理することのできた人だったように想像できます。必要に合わせて曲のスタイルを使い分ける、というよりスタイルというものは持たず、他人のスタイルを借用してくることに長けていたと言った方がよいのかもしれません。この曲のようにブルーノートを多用した曲は他にもありますが、それはハロルド・アーレンという作曲家の個性というよりも、「よく借用したスタイル」であったように私には思えます。そのような聴衆へのフィット感がヒット曲や有名曲を多く生み出せた秘訣だったのかもしれません。そういう現場には自己のスタイルへのこだわりなど、かえって低級なわがままと看做されてしまうのかもしれません。
かくあれ、この曲がヒットしたのはダイナ・ショアの歌唱だといいます。ダイナ・ショアの「ダイナ」は本名ではなく有名な楽曲、そのダイナを事ある毎に歌っていたからといいます。物事には本当に色々と由来があるものです。
https://www.youtube.com/watch?v=CNyUlQ8T9ns
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平野達也、平野達也トリオ今後の予定
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2016-11-04ハロルド・アーレン-ソングブック〜ストーミー・ウェザー [ジャズ]
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Stormy Weather(1933)はレナ・ホーンという歌手のものが有名といいます。元々彼女が歌っていたのではなく、戦中映画にこのストーミー・ウェザーが使われ、レナ・ホーンという人を有名にそしてこの曲を彼女の持ち歌のように押し上げたといういきさつがあるようです。
私がこの曲を知ったのはライザ・ミネリのアルバム。ジャズのレコードというよりは、ショーの音楽のような感じのレコードだったように思います。ライザミネリはあのドロシー役で一躍有名になったジュディ・ガーランドの娘。彼女は後年「母はハリウッドに殺された」と発言しています。ジュディ・ガーランドが亡くなったのは47歳の時。清純派子役の運命も数ある噂をきけば多難と暗い影を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=zJvYo5pZEfE
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2016-11-03ハロルド・アーレン-ソングブック〜Get Happy(1930) [ジャズ]
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ハロルド・アーレンの出世作となったGet Happy,題名でピンとこなくとも、聴けばどこかで耳にしたことのあるキャッチーなフレーズが飛び出します。この曲がハロルド・アーレンを一躍有名にした曲で、1930年の作。
https://www.youtube.com/watch?v=nbjF25QXdAo
途中まではブルース進行〜4度上げでサブドミナントで繰返し〜ですが、サビがIIm7-V7の連続で後のビバップの先取りのようなところが特徴といえば特徴です。適材適所、難しすぎず単純でもなくブリッジらしいブリッジといえます。Over the Rainbowのブリッジのように転調せずTonicから始まるものもあれば、このように所謂、転調をするものもあり、ハロルド・アーレン曲のブリッジだけを比較するのもおもしろいかもしれません。
このキャッチーなフレーズは、リフ（Riff)と呼んだ方がよいのかもしれません。アメリカショービジネスの舞台で聴かれるような、またOne O'clock Jumpのようなビッグバンドが時として演奏するブルースのような、そんなメロディーだと思います。
ハロルド・アーレンは映画にもなった「コットン・クラブ」のために曲を書いていました。 このアメリカの古き良き時代にご興味のある方はコットン・クラブとハロルド・アーレンの関係について調べると面白い話が出て来るかもしれません。
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2016-11-02ハロルド・アーレン-ソングブック〜The Man That Got Away [ジャズ]
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The Man That Got Awayは映画『スタア誕生』（1954）の中の曲。歌ったのはジュディ・ガーランドで、ジュディー・ガーランドで真っ先に思い出すのが映画『オズの魔法使い』 。ジュディーのドロシーは彼女の子役時代で1934年の作品。
『スタア誕生』はそれから20年後の作品で、『オズ』と「Over the Rainbow」は意外に古い曲。
そのようなところからハロルド・アーレンの活動を要約すると次のように言えると思います。
嚆矢1930年の「Get Happy」のヒット→『オズの魔法使い』「Over the Rainbow」 で不動の地位→継続した作曲活動
この曲のコード進行は単純でもメロディーラインは面白く6→b7→M7の可変音を巧みに使用しています。この歌がブルージーに聴こえるのはこれが原因ではなく、歌手の表現によるものと思われます。何故なら、b7は#6という経過音としてしか響かないからです。もしブルジー=倦怠感、という構図が成立するのであればブルジーなるものに、ぐねぐねした経過音は貢献していることにはなります。しかしそれとても歌手表現の範疇を出るものではないと言えるでしょう。感覚と技術は分けて考えられるべきものです。
また作詞はアイラ・ガーシュインであることは特筆すべきことです。話題性、そしてヒットを求めたということでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=UzyPMRo8ZUQ
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2016-11-01ハロルド・アーレン-ソングブック〜As Long As I Live [ジャズ]
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この曲も耳馴染みがありません。ハロルド・アーレンの曲を探して初めて知った曲です。ボーカルの伴奏をしたかもしれませんが、その程度の記憶しか持ちません。これもピーターソンが演っていて以下は聴き取ったコード進行。
||: F |Em7b5 A7 |D7 | |
|G7 |C7 | Am7 D7 |Gm7 C7 :||
|F | ||
|| Cm7 F7 |Bb |Bbm7 Eb7 |Ab ( A7) |
|Dm7 |(G7) |Am7 D7 |Gm7 C7 ||dc.
What Can I say Dear?という曲にメロディーが似ている気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=hLktTtsaOPU
エラ以外のボーカルものではハンターという女性ボーカルのものの雰囲気が好きです。https://www.youtube.com/watch?v=6TeLwvjNq4M
ハロルド・アーレンという人のメロディーは技術的なことは避け感覚的に言うと「道化ではない故意の腑抜けと陽気な外観による優しさ」こんな形容が頭の中を巡ります。あくまで私の感覚です。
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平野達也、平野達也トリオ今後の予定
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2016-10-31ハロルド・アーレン-ソングブック〜Let's Fall in Love [ジャズ]
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ハロルド・アレーンは元々歌手志望であったところがピアノの伴奏もでき、Get Happyが大当たりをし作曲家の道に進むことになったといいます。だから曲のコード進行が平凡であるとか、慣用句的であるという見方は、その楽曲の半面を見たことにしかならないのかもしれません。つまり歌ってみてその真価を問うということです。やはりハロルド・アーレンの歌は魅力的であるのは、歌詞を抜いても良いということではなく、歌手が歌っているそのムードをよく感覚に浸透させて演奏したいと思います。このLet's Fall in Loveも何も驚くべきことはないものの、全体としては丸く収まった雰囲気のある曲です。歌詞がいくらありふれたラブソングであっても、使い回された音運びの中に個性を見るような感覚をもちたいと思います。それが日本でいう「歌もの」を演奏することになるのではないか、今はそんな風に手垢の付いたスタンダードを眺めてもみます。
でもこの曲に関しては私の場合、オスカー・ピーターソンのものが思い起こされます（The Oscar Peterson Trio plays）。
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