2015-01-08「ギフト」(リカードボサノヴァ) [ジャズ]
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イーディー・ゴーメ（Eydie Gome,1928-2013）の「ギフト」（原題：Recado Bossa Nova）は『Blame It on the Bossa Nova』(邦題：「恋はボサノヴァ」1963)というアルバムの中の一曲。
この曲といえば、耳に残るこのイントロ。（譜例：採譜筆者）フルートにギターという軽妙なボサノヴァらしい選択とアレンジ。曲中全編にアレンジが施されています。その昔、CMで使用されていたらしいので、ご存知の方も多いと思います。
アルバムではこの「ギフト」よりタイトル曲「恋はボサノヴァ」の方が売れたようです。こちらも、聴けば必ず頷ける曲です。曲調は’60sの、（何と表現したらよいのでしょう、サイケ？）・・・原色使いのストンとしたミニのワンピースに同じ柄の頭に巻いた太いリボン（？）・・・「間延びした原色」？、上手く表現できませんが、きっとみなさんの方がイメージは、はっきり持てる世界感だと思います（1963年）。
大変、耳に入ってき易いものですから、このバージョンにばかりになってしまいそうですが、ハンク・モブレーも『ディッピン』 （BlueNote84209,1965）の中で取上げています。曲クレジットは「Recado Bossa Nova」で、原曲のポルトガル語です。ヴォーカル、イーディー・ゴーメ版では上記譜例のようにCmで、ハンク・モブレーはGmで演奏しています。ジャズ界でGmが主流になったのは、この『ディッピン』が原因かと推察します。
リー・モーガン（tp)ハンク・モブレー（ts）ビリー・ヒギンズ（ds)、までは、お馴染みのメンバーですが、ピアノはハロルド・メイバーンjr. ベースはラリー・リドレーと、余り見かけないパーソネルです。
イーディー・ゴーメの白いレコードジャケット、トリコロール柄のシャツに、巻き髪。ジャケットと音楽が強烈に結びつくレコードです。
最後に「リカード（Recado)」は、ポルトガル語で「贈り物」、すなわち英題「ギフト（Gift)」は、直訳だったのですね。
以下、コード進行。
Gift(Recado Bossa Nova) by D.Ferreira
|| : Gm | | D7 | |
| G7 | |Cm | |
| Am7b5 | D7 |Gm | |
1. | A7 | |Am7b5 | D7 :||
2. |AbM7 |D7 |Gm | ||
|| G7 | |Cm | |
|A7 | |An7b5 | D7 || DC.al2.
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2015-01-08 00:00
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