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2017-01-17プロコフィエフの和声82〜バレエ「シンデレラ」第1幕第9曲「舞踏会を夢見るシンデレラ」 [音楽]




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第9曲、前奏の後のおどおどしたワルツの和声、本当にプロコフィエフの発想力の広さには驚かされます。
簡単にコードネームで(その方が良い)その流れを記しておきたいと思います。 ワルツに入る前もAs-durのIV-V7からDmに入るという進行も意外性を持ちます。ワルツの頭はDm,続く和音は下からA-C#-EなのでDmのドミナントかと思いきや、バスがG#なのですね。このバスのG#はDmの第5音へ進入する気配をみせます(和声上そのように聴こえざるを得ない)が再びD音に降りるのです。ですからここの進行はDm-A/G#という進行になります(この和音はその後C#m/Aという和音としても出現する。練習番号71の2小節目)。その後バスのG#音はE7の低音(第一転回形)となり再びDmに帰ります。E7とはD-mollの調整のダブルドミナント(DD)であるのにトニックに帰るということはトニックが四六(第二転回形)のようにも聴こえてしまう訳です。しかもここでのVn.の旋律はDmの上にBb-Hで、この発想も面白いものです。ですからここの数小節だけとっても完全なドミナント和音というものは一回も出現していないということになります。ドミナント和音の代替物を案出するということについてプロコフィエフは様々なアイデアを出し続けたという印象を筆者は常々持っています。例えば「ロメオ・・・」のB/GからCMajという進行など。 

研究のための資料(21'03''〜) https://www.youtube.com/watch?v=ize83QoDSb0  

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平野達也新作「万葉の麗人」(クラリネット八重奏)初演決定!
拙作、クラリネット八重奏「万葉の麗人」が初演されることになりました。作曲から数ヶ月、初演について多少の紆余曲折を乗り越え初演の運びとなりました。演奏は生気あふれる若手クラリネット八重奏団「オクトパッツォ」。作曲者もとても楽しみにしております。どうぞみなさまお運び下さい。

2月18日(土)「オクトパッツォ3rd Concert」 ドルチェ・アーティスト・サロン(ドルチェ楽器大阪店9F)大阪駅、梅田駅より徒歩10分
open15:30/start16:00
一般¥2,000/一般会員¥1,500/ 学生¥1,000

平野達也万葉の麗人初演オクトパッツォ.JPG  

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平野達也、平野達也トリオ今後の予定    
2017年1月19日(木)平野+宗竹デュオ, Open:19:00/Start:19:30〜、21:00〜、mc:¥2.000-  
2017年1月20日(金)京都、祇園、KeyStone 「平野達也ソロジャズピアノの夜、Vol.11」21:30〜、22:30〜 テーブルチャージ¥1.000-mc:チップ制    
2017年3月11日(土)なんば、B-Roxy、20:00〜,21:30〜 P.平野達也+Vo.ki-ku 

2017年4月7日(金)八戸ノ里、蓄音機、P.平野達也、B.財盛紘 19:30〜、21:00〜 mc:¥2.000-      


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