SSブログ

2017-01-12プロコフィエフの和声77〜バレエ「シンデレラ」第1幕第4曲「父親」 [音楽]




スポンサーリンク


第4曲「父親」(The Father)
登場人物のモティーフ(指示動機というより主題又は旋律的)の組合せのみでできている音楽。これはバレエの振付けに大いに関係があり、劇の一場面を構成する音楽なのでしょう。第1幕冒頭に出た重要モティーフはまだ耳に新しく、次いでFl.で奏されるたおやかなで控え目な旋律は「ロメオ・・・」中の'少女ジュリエット'を彷彿とさせます。 あのどこかおどおどした’あどけなさ’を表すような旋律・・・。こういうものを聴くとこの「シンデレラ」は、第二の「ロメオ」とまでは言わないまでも同系列に位置するものと思えます。

さて和声、練習番号31Andante un poco dramaticoの部分についてふれてみます。F#aug.は旋律がD→C#に移ることでF#7という和音になります。そのF#7のアルペジオが上行しBm(I)に解決することは極自然な流れですが、注目するのは次です。Bm(:I)→F#7/B(:V7/i)の次はE7/i,これは主音上のIVの長和音ドミナント化という和音になります。これは改めて立ち止まらないと一瞬で過ぎ去る箇所ですが、この何気ない和声的彩りにプロコフィエフという作曲家の趣味の良さを感じます。ふんわりと膨らみをもった感触はこの一瞬の和音の彩りが原因だと思います。

その後のリズミックなところは、何か面白い規則性があるのかと思いましたが規則は見つけることはできませんでした。感覚的なリズムだと思います。 

研究のための資料、第4曲(9'27''〜)https://www.youtube.com/watch?v=ize83QoDSb0 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       
平野達也、平野達也トリオ今後の予定    
2017年1月19日(木)平野+宗竹デュオ Open:19:00/Start:19:30〜、21:00〜、mc:¥2.000-   
2017年1月20日(金)京都、祇園、KeyStone 「平野達也ソロジャズピアノの夜、Vol.11」21:30〜、22:30〜 テーブルチャージ¥1.000-mc:チップ制    
2017年3月11日(土)なんば、B-Roxy、20:00〜,21:30〜 P.平野達也+Vo.ki-ku 

2017年4月7日(金)八戸ノ里、蓄音機、P.平野達也、B.財盛紘 19:30〜、21:00〜 mc:¥2.000-  


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。